熊本県八代市で発生した地震の影響で供給が止まっている都市ガスについて、西部ガス(福岡市)や大阪ガスグループなど都市ガス各社が業界を挙げて復旧対応を進めている。地震発生から1週間が経過したが、復旧率は4割程度にとどまっており、690人体制で早期再開に向けた作業が急がれている。
現地では丁寧な復旧作業
今月5日午後、八代市内の住宅街では、大阪ガスグループの従業員らが地中のガス管を確認する作業に当たっていた。カメラなどを使って破損箇所を特定し、交換や修復を行うとされ、担当者は「安全を確保しながら1か所ずつ、丁寧に進めている」と話す。
八代市では、長崎県諫早市に本社を置く九州ガスが家庭用と業務用で計約9000戸に都市ガスを供給している。八代市内は7月28日の地震で震度6強を観測し、ガスの供給が停止した。同社によると、6日午後6時時点の復旧率は40・6%で、病院や避難所といった施設には臨時の供給設備を設置するなどの対応をしている。
人手と時間がかかる復旧作業
都市ガスの供給を再開するには、ガス管の破損箇所への対応に加え、顧客を戸別訪問して開栓作業をする必要があり、人手と時間がかかる。九州ガスは今回、業界団体の日本ガス協会に支援を要請し、西部ガスや大阪ガスグループ、日本ガス(鹿児島市)、大分ガス(大分市)など6社の従業員らが派遣されている。
ただ、早期の復旧を阻む事象も発生している。掘削作業で地中に水がたまっているところが見つかり、水を抜く作業にも時間を要している。日本ガス協会は当初、6社で計約600人を派遣していたが、追加の人手が必要と判断。支援は6日時点で約650人となり、九州ガスの約40人と合わせて690人体制で臨んでいる。



