福岡県議会は、高額な支出に批判が集まる海外視察について、報告書23件をホームページで公表した。2023年4月の改選後から25年度末までの視察が対象で、公表までに3年を要したケースもある。議員辞職した蔵内勇夫氏のライフワーク「ワンヘルス」の記述が、全ての報告書で確認された。
公表の対象と内容
議会事務局によると、対象は米ハワイやフランス、タイなど23件の報告書で、8月末までに全て公表された。主に20ページ前後で、期間や訪問先、参加者、現地での意見交換の内容などが記されている。
「ワンヘルス」の記述が全件で確認
読売新聞が確認したところ、人と動物の健康、環境保全を一体的に考える「ワンヘルス」の記載が全てにあった。覚書の締結や国際行事への参加のほか、県議会側のあいさつなどで触れるケースが目立った。
WHOとの意見交換で驚きの声
このうち、24年2月の欧州訪問での世界保健機関(WHO)との意見交換について、「ワンヘルスを国ではなく、県がリードしていることに驚きと強い関心が示され、質問が相次いだ」と記された。フランスのワイン農場も見学し、生態系に配慮したブドウ栽培が「ワンヘルス認証制度の参考となる」とまとめた。



