福岡県議会の正副議長経験者が就任前に自民党県議団幹部へ現金を渡したと証言している金銭授受疑惑を巡り、蔵内勇夫議長が17日、県議会で報道陣の取材に応じ、自身への500万円授受を全面的に否定するとともに、疑惑解明のための第三者調査を選挙前に完了させる方針を明らかにした。一連の疑惑を「泥仕合」と表現し、早期の決着を目指す考えを示した。
蔵内議長、500万円授受を全面否定
疑惑の発端は、県議会の正副議長経験者が、就任前に自民党県議団幹部である蔵内氏に対し現金を渡したと証言したことにある。この証言に対し、蔵内議長は「一切ございません」と明確に否定。金銭の要求や授受の有無についても「議会内の人事に関して、私はそういうことはあり得ません」と断言し、疑惑を退けた。
第三者調査の枠組みとスケジュール
疑惑解明に向けた第三者調査について、蔵内議長は「8月初旬に弁護士会の方で(弁護士の選定に関する)委員会があると聞いている。我々から口出しすることは一切ない」と述べ、調査の独立性を強調。第三者委員会の設置ではなく、弁護士会を通じた弁護士選定による調査を予定していることを明らかにした。その上で「もう選挙が近いから、選挙前には答えを出さなければならない」と述べ、2027年の統一地方選前に調査結果を公表する方針を示した。「外部の有識者に調査をやっていただいて、その答えをもって変えるべきところは変えていく」と語り、調査結果に基づき必要な改革を進める意向を表明した。
吉松議員への思いと「泥仕合」批判
現金授受を証言した吉松源昭議員について問われると、蔵内議長は「吉松県議と中尾県議(中尾正幸副議長)は同期で仲も良かった。泥仕合みたいになっているのは、いかがなものかと思っている」と述べ、両者の関係悪化を憂慮。疑惑が個人間の争いに発展している現状を批判した。また、特定の人物をおとしめる陰謀の有無については「私の政治スタンスと対立をしている方々との問題じゃないかと言われていると東京で聞きました」と語り、政治的な背景を示唆した。
麻生副総裁との関係と議長辞任の可能性
蔵内議長は、麻生太郎副総裁との関係について「非常に信頼している間柄だ」と述べ、麻生氏が自民党県連には関与するが、県議会や県議団には一切口出ししないことを固く約束していると説明。疑惑と麻生氏の関連性を否定した。議長辞任の可能性については「そのことにコメントするのは時期尚早。まず議会改革、議会人事に対する色んな問題もしっかりと解明しないといけない」と述べ、現時点では辞任を否定。記者会見の時期については「(第三者の)調査が確定した時だろうと思っている」と述べ、調査結果の公表後に説明する考えを示した。



