「豊臣兄弟!」脚本家・八津弘幸が語る本能寺の変、信長を救った秀長の言葉
「豊臣兄弟!」脚本家が語る本能寺の変、信長を救った言葉

NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜夜8時)は、7月12日の放送回で中盤の山場となる「本能寺の変」を迎えた。物語は後半戦に入り、豊臣秀長と兄・秀吉が天下取りへの道を歩み始める。脚本を手がける八津弘幸が報道各社の合同インタビューに応じ、織田信長の最期のシーンに込めた思いなどを語った。

信長の最期に描かれた弟との和解

明智光秀軍に攻められ、燃えさかる本能寺。信長(小栗旬)の眼前に現れたのは、謀反を企てたとして自らが死に追いやった弟・信勝(中沢元紀)の幻だった。信長と信勝の「織田兄弟」は、秀長(仲野太賀)と秀吉(池松壮亮)という仲むつまじい兄弟とは対照的な存在として描かれてきた。本作では、かつて仲の良かった弟を討つことになった信長の苦しみが、幾度となく描かれてきた。

しかし、この放送回のクライマックスで、信勝は「我らの一生、ろくなものではござりませんでしたな」と語りかけ、信長はニヤッと歯を見せてこうつぶやく。「是非もなし」。このセリフは本能寺の変を描いた過去の創作物でもおなじみだが、八津は「光秀に言うことが多いが、僕は、自分(信長)に向けて言いたい」と考えた。因縁の関係だった弟・信勝とのやりとりを通じて、「(信長は自身の)人生にもう悔いはない」ということを表したかったという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

秀長の言葉が信長を救う

同じ回では、信長がこの心境に至るまでも丁寧に描いた。八津がポイントとして挙げるのは、本能寺の変が起きる少し前、秀長と信長がふたりきりで酒を酌み交わすシーン。秀長は自身の兄への愛憎について触れ、信長に「信勝様は上様を恨んではおりませぬ」などと語りかける。

「信長を癒やせる、救えるのは秀長しかいないと思っていた」と八津。このタイミングでの信長と秀長の対面は創作だが、時代考証の専門家にも相談したうえ、実現したという。

本能寺の変のシーンでは、信長に向かって振るわれた敵の刃を信勝が受け止めた。八津は、秀長の言葉があったからこそ、弟は自分を許してくれたのかもしれないと思えるようになった信長の気持ちが具現化した、と解説する。

脚本家・八津弘幸の思い

TBS系日曜劇場「半沢直樹」や「VIVANT」の第1シリーズ、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など話題作を多数手がけてきた八津。インタビューでは、長丁場の歴史物を手がける思いも語った。「後半にいくに従い自分の余…」と続くが、この記事は有料会員限定となる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ