福岡県議会金銭授受疑惑、4人が現金授受認める 議長選出に多額のカネ必要との指摘
福岡県議会金銭授受疑惑、4人が現金授受認める

福岡県議会の正副議長経験者が就任前に自民党県議団幹部へ現金を渡したと証言し、県政界に激震が走っている。読売新聞の取材には、現職3人と元議員1人が認めた。20人以上の正副議長経験者は金銭のやり取りを否定した一方、議長選出までの慣例が「多額のカネ」を必要とする背景になっているとの指摘もあった。4人の証言と、「事実無根」とする自民幹部らの主張が対立する中、県議会は近く全議員対象の調査を始める。金銭授受疑惑の解明につながるのか。

4人の証言と自民幹部の主張が対立

疑惑を巡っては、2020年6月~21年6月に議長を務めた吉松源昭議員(少数会派所属)が7日、当時所属していた自民党県議団の幹部から「議会運営に関して、汗をかく気はあるのか」と持ちかけられるなどし、計約2000万円を支払ったと証言。同時期に副議長だった江藤秀之議員(自民党県議団所属)も計約800万円を支払ったとした。

読売新聞の取材に対し、別の元議長の自民県議が300万円、副議長経験者で第2会派の元県議が500万円を自民幹部に渡したと明かした。一方、11年度以降のその他の議長経験者は、金銭授受を否定した。

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議長選出の慣例と「汗をかく」文化

福岡県議会の議長は1年交代が通例で自民党県議団がポストを独占している。ほとんどが当選4回の4期生から選出される。複数の県議によると、自民党県議団では、2期生から常任委員会委員長などの役職につく。ある県議は「(懇親会の)2次会代などは委員長がもつ。そういう時に汗をかけるかだと思っていた。上(先輩議員)には議長に手を挙げる頃までに1000万円かかると言われた」と話す。

3期生になると議長ポストを巡る競争が本格化するとされ、別の元県議は「『お前は汗をかかん』『(幹部の)評判がよくないぞ』といった声かけが始まる。同期で暗に競わせていた」と振り返る。

県議会の対応と今後の行方

県議会は全議員対象の調査を近く開始する方針。自民党県議団幹部は「事実無根」と否定しているが、証言の信ぴょう性が問われる。金銭授受の実態解明が進むか注目される。

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