福岡県議会金銭授受疑惑、証言4人に拡大 自民幹部は否定
福岡県議会金銭授受疑惑、証言4人に拡大 自民幹部否定

福岡県議会の金銭授受疑惑を巡り、新たに元議長の自民党県議と第2会派に所属した副議長経験者の元県議が、それぞれ就任前に自民党県議団幹部に合計800万円を渡したと証言した。これにより、金銭のやり取りを認めた関係者は計4人となった。一方、自民幹部は一貫して否定している。

元議長が300万円、元副議長が500万円を支払い

匿名で読売新聞の取材に応じた元議長の県議は、議長就任前の冬、議会棟で自民幹部に300万円を渡したと説明。「(幹部から)要求されたり、指図されたりしたことはない」とし、ゴルフ代ではなく「県議団の議会運営のため」と語った。また、「(慣行として)200万~300万円ほど払うものだと思っていた。議長になるためにカツアゲされたとか、そういう認識はない」と述べた。一連の問題を受け、「改めるべき慣行は改めて、県議会として出直さなければならない」と反省の意を示した。

第2会派から副議長になった元県議は、就任の前年に会派幹部から副議長就任を打診され、その後、主要会派幹部ら約10人が参加するゴルフ会の費用を負担した。「100万円以上かかった」と振り返る。さらに、会派幹部から「副議長になるなら500万円」と言われ、貯蓄から資金を準備。選出約1か月前の懇親会で、茶封筒に入れた現金を自民幹部に手渡したという。「おかしいという意識はあったが、長年の慣行と思い受け入れてしまった。ずっと心に引っかかっていた」と明かした。

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江藤秀之県議も800万円支払いを文書回答

元副議長の江藤秀之県議は、2020年6月の副議長就任前に、当時の自民党県議団幹事長・中尾正幸副議長に現金500万円を支払ったと文書で回答。「副議長ポストにつながる認識のもと、長年の慣例に従った」と説明し、要求された認識はなかったとした。また、同じ時期に議長を務めた吉松源昭県議とともに、2020年4月の料亭での懇親会で自民幹部5人の「車代」約250万円を用意。同年6月のゴルフ会では、当時の自民党県議団相談役・蔵内勇夫議長が立て替えた400万円の補填を幹部から求められ、2人で折半したと説明。江藤氏は「今思えば良くないことだったと深く反省している」とコメントした。

中尾氏は「事実無根」と否定、他会派からも証言

一方、中尾正幸氏は10日、読売新聞の取材に対し、これらの主張を「事実無根」と否定。第2会派・民主県政県議団の原中誠志会長は「私が会長、幹事長の際は金銭授受はない。匿名では確認のしようがない」と述べた。疑惑を巡っては、吉松源昭氏が7日、自民幹部から計約2000万円を支払ったと証言し、「人の弱みにつけ込むカツアゲだ」と批判。さらに、自民、民主県政以外の会派の幹部だった元県議は、2019~22年に自民幹部と他会派幹部らによるゴルフ会に参加し、「(宿泊代やゴルフ代を)払った覚えは一回もない。接待を受けたと思う」と証言した。

福岡県議会では、議長と副議長は6月議会での1年交代が通例。議長職は自民党県議団所属の県議が務め、副議長職は第2会派が就くこともある。

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