ロシアが不法占拠する北方領土をめぐり、元島民の平均年齢が90歳を超え、歴史の風化が懸念される中、元島民らの団体が歴史を語り継ぐ「語り部」の輪を広げる「伝承者制度」の確立を目指している。
元島民の高齢化と風化の危機
先の大戦末期の昭和20年8月、旧ソ連は日ソ中立条約を破り、日本降伏後も一方的攻撃を続けた。あれから81年が経過し、元島民の平均年齢は90歳を超えた。北方四島の歴史や暮らしを伝える元島民や2世は高齢化して減少の一途をたどっており、領土問題の風化が危惧されている。
中学生への語り部活動
8月上旬、北方領土について学ぶため北海道羅臼町の「北方領土資料展示室」を訪れた東京都の中学生18人を前に、男性が「島民は旧ソ連の不法占拠によって築き上げてきた生活や財産をすべて失った。その事実や島民の思いを知ってほしい」と語りかけていた。



