札幌地域労働組合は21日、京極町の農場で働く複数のミャンマー人が、農場関係者から日常的に暴力や暴言などの虐待を受けたと明らかにした。同労組は6人を保護し、農場の運営法人に虐待の防止を求めて団体交渉を要求。1人は暴行被害について刑事告訴する方針も示した。
6人の在留資格と勤務状況
同労組によると、6人は「特定技能1号」の在留資格を持つ10~30歳代の男女。トマトやブロッコリーなどの生産現場で5~7月に働き始めたが、法人の複数の日本人男性から金属製の棒や素手で殴打されたり、暴言を吐かれたりしたほか、女性の胸を触るなどのセクハラ行為もあったと主張している。
保護の経緯と今後の対応
ミャンマー人の支援者から虐待の情報を得た同労組が、農場で働く約30人のうち7月末に女性4人、今月20日に男性2人を保護。男性1人は暴力行為について傷害と暴行容疑で倶知安署に刑事告訴する方針という。同労組は札幌出入国在留管理局に対して調査の要請も行った。
記者会見での証言
同労組は21日、札幌市内で6人と共に記者会見を開き、男性の1人は「日本に来る前は希望に満ちていたが、仕事を始めると日々の暴力で恐怖の中で生きていた」と涙ながらに語った。農業法人は取材に「コメントは差し控えたい」としている。



