終戦の日、都心で日の丸掲げる人々 国旗損壊罪施行直後の思い
終戦の日、都心で日の丸 国旗損壊罪施行直後の思い

終戦の日の8月15日、東京都心では多くの国旗が掲げられた。日本国旗を傷つける行為を禁じる国旗損壊処罰法が2日前に施行されたばかり。人々に日の丸と新法への思いを聞いた。

靖国神社では国旗を掲げる参拝客

東京都千代田区の靖国神社では15日朝から、国旗を高く掲げたり、国旗や旭日旗があしらわれた服を着たりした参拝客の姿がみられた。

神奈川県藤沢市のピアニストの女性(52)は知人の横浜市の会社役員男性(65)とともに、上半身ほどの大きさの国旗と旭日旗をなびかせながらやってきた。

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女性は「自分の生まれ育った国の国旗を大切に思う気持ちは、自然と湧き出るもの。法律の有無は問題ではない」としつつ、「国旗に敬意を示せない人に対する罰則は、どんな形でも必要ではないか」と国旗損壊処罰罪への理解を示した。

男性も「愛国心の象徴である国旗を損壊するのは、おかしい」と同調。そのうえで、「本来、愛国心は教育の課程で教えるべきこと。法律があろうとなかろうと、国旗の大切さは変わらない」と話した。

九段下ではデモと怒号

政府主催の全国戦没者追悼式が開かれた日本武道館近くの九段下交差点では、ある団体が日の丸に黒いバツ印をつけた旗を掲げ、デモをしていた。沿道からは「国旗損壊罪で逮捕しろ!」との怒鳴り声があがった。

三重県から靖国神社の参拝に来ていた建設業の男性(56)は、左翼団体による日の丸の扱いに「寂しいですね」と眉をひそめた。「国旗は戦争で亡くなった方の象徴でもある」と持論を述べた。

騒ぎを見ていたアメリカ国籍の男性(26)は「アメリカのデモでは星条旗を燃やす人がいるけれど、いい気持ちはしない」と話す。ただ、自国で国旗損壊処罰罪のような法律をつくるような動きがあれば、反対するという。

「表現の自由は守らなくちゃいけない。そうでないと、政府が都合のいいように、規制を拡大していく」

首相官邸前でも新法に反対する声

2・5キロほど離れた首相官邸前で行われたデモでは、加工した日本国旗を掲げ、新法に反対する訴えも聞かれた。日の丸に中指を突き立てたデザインや、日本国旗を上下に裂いたように見える旗が掲げられていた。赤の半円をプリントした旗2枚を上下に並べたものだという。

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