東京地検検事正に12日付で就任した松下裕子氏(58)=前・横浜地検検事正=が13日、記者会見した。独自捜査を担う特捜部で、捜査対象者の女性との不適切な交際や、黙秘する容疑者への威圧的な取り調べといった検事の不祥事が相次いだことについて「国民に申し訳なく思う。法律で与えられた権限への恐れを忘れず、適正に行使することが大切だ」と述べた。
経歴と印象に残る仕事
都内出身の松下氏は1993年に任官。山形地検検事正、最高検刑事部長などを歴任した。これまで経験した仕事では、法務省刑事局長として携わった性犯罪規定の見直しが特に印象に残っているという。
特捜部への見解
特捜部については「複雑な経済事件など、検察でなければできない事件はあり、一定の意義があると思う」と述べた。その一方、相次いだ不祥事については「検察官の行きすぎた正義感や責任感が『人権を軽視している、傲慢(ごうまん)だ』と評価される言動につながるのであれば、改めなければならない」と語った。
女性初の検事正就任
東京地検で女性が検事正に就くのは初めてとなる。「性別にかかわらず就けるポストだと関係者が実感できるだろう。その意味で女性として初めて就任したことを光栄に思う」と述べた。



