災害や事故を想定し、全国の消防職員らがロープを使った救助技術を高め合う競技会が岩手県沿岸部で開かれている。初日の12日には、山林火災が発生した大槌町が会場となり、被災した山の斜面などで出場者が活動の手際や正確性を競った。
急斜面での救出訓練
大会は大船渡地区消防組合の若手職員らの企画で2024年に大船渡市で始まり、今年で3回目。山林火災では、徒歩での進入が困難な急斜面での消防訓練の重要性が明らかになったことから、新たに大槌町を舞台に加えた。
大会には、消防職員を中心に北海道から沖縄県の18組、約180人が出場。焼け焦げた木など火災の爪痕が残る県立大槌高校の裏山では、木から宙づりになった人を助け出す課題が行われた。出場者は高さ約50メートル、傾斜約75度の急斜面をロープや資機材を駆使してよじ登り、要救助者役を担架に乗せて救出した。
参加者の声
参加した茨城県取手市消防本部の男性(25)は「被災地での消防活動を体感できる貴重な機会だった。今後の救助活動に生かしていきたい」と話した。
実行委員長の村上浩朗さん(42)は「大会を通じて救助技術を磨くとともに、防災意識の向上にも役立ててもらえたら」と期待を寄せた。



