5月に亡くなった俳優・大葉健二さんを追悼するトークイベント「還暦祭19」が8月22日に開催された。大葉さんは「宇宙刑事ギャバン」の主演や、「電子戦隊デンジマン」のデンジブルー、「バトルフィーバーJ」のバトルケニアの変身前後を演じた特撮界のレジェンド。イベントには盟友の新堀和男さんが腰の痛みを押して車椅子で駆けつけ、ファンを喜ばせた。
新堀和男さん、リハビリ中に外出許可を得て登場
座長を務める新堀さんは2024年夏から腰を痛めて入院し欠席していたが、盟友・大葉さんへの思いから発奮。リハビリ中の身体にむち打ち、病院の外出許可を得て急きょ駆けつけた。車椅子を使いながらも、上半身でヒーローの力強いポーズを決め、トークにも積極的に参加した。
レギュラー陣とゲストが大葉さんの思い出を語る
イベントには弟子の武智健二さん、俳優の植村喜八郎さんがレギュラーとして参加。米国でのイベント出演のため欠席した喜多川2tomさんは「健二さんには面の向きで表情が変わること、腕を回すイメージ、膝の角度など色々なことを教えてもらった」とのメッセージを寄せた。ゲストには「太陽戦隊サンバルカン」のバルシャーク役の柴原孝典さん、「宇宙刑事シャリバン」のガイラー将軍役の栗原敏さん、「ギャバン」のスーツアクターを務めた村上潤さん、「ダイナマン」のブルー役の卯木浩二さんが登場した。
トークでは、大葉さんが若い頃にフィリピンの海上で挑んだ危険なスタントのエピソードが語られた。飛行中の小型機から垂れた縄ばしごからヘリコプターへ飛び移るという内容で、時速120~130キロの高速の中、ヘリの操縦士が怖がって近づけず、大葉さんはそのまま海に飛び降りた。海面で水切りした石のように身体が跳ねたが、奇跡的に大きなけがはなかったという。待機していた船に上がった大葉さんは怒り狂っていたといい、出演者たちは「健二は怒っていたよね」「あんなに怒った健二さんを見たのは最初で最後だった」と和やかに振り返った。
串田アキラさんが「蒸着」ポーズで会場を沸かせる
ハイライトは「宇宙刑事ギャバン」の主題歌を歌う串田アキラさんの登場。串田さん自身も大病から復帰したばかりで、大葉さんとの思い出を語り、力強く主題歌を歌い、大葉さん直伝の「蒸着」ポーズを披露すると会場が沸いた。イベント最後には武智さんがギャバン挿入歌「父よ」を歌い、串田さんが「星空のメッセージ」を歌い上げ、多くの人が涙を流しながら聴き入った。
トークの数々のエピソードに驚き、笑い、歌に心揺さぶられ、時に涙するにぎやかな追悼イベントとなった。武智さんらが「健二さん、会場のその辺にいるんじゃないかな」と何度も語りかけ、大葉さんをしのんだ。



