国連児童基金(ユニセフ)は11日、アフリカ・コンゴ民主共和国東部ブカブで発生した小学校火災で、少なくとも児童26人が死亡、25人が負傷したと発表した。
授業中に発生した火災とパニック
火災は10日午前9時(日本時間同日午後5時)ごろ、児童らが授業を受けている最中に発生。押し寄せた児童らによる大混乱が起き、炎から逃れるために校舎の上層階から飛び降りる児童もいたという。
ウジャマー小学校の教師サイモン・カサミラ氏は収容先の診療所で取材に応じ、「授業中、突然児童らの悲鳴が聞こえ、上の階から飛び降りる子や、ドアへ向かって一斉に逃げ出す子がいた」と証言。「保護者らが子供を探してあらゆる方向から駆けつける中、木造の校舎が激しい炎に包まれていくのを目にした」と振り返った。
報告書が明らかにした死因と火災の状況
教育省の調査官が11日に公表した報告書によると、火災発生に伴い避難しようとした児童らがパニックに陥り、転倒した児童が相次いで踏みつけられたという。また、校内に閉じ込められた児童らは窒息死したとされる。
同報告書は「約500メートル離れた三つの地点で同時に火災が発生した」とも指摘している。
地域の状況と今後の調査
南キブ州の州都ブカブは、鉱物資源が豊富な同国東部の支配を強める親ルワンダ系の反政府武装組織「M23」によって、2025年2月以降支配下に置かれている。
キブ湖畔に位置するブカブは、傾斜地に木造建築が密集する街並みで知られ、以前から大規模な火災が頻発していた。政府当局とM23は、ともに火災の原因特定に向けた調査を求めている。
専門家によると、十分な消防設備を欠くコンゴの都市部では火災が常態化しており、建物同士の密着や違法な電線接続が主な原因となっている。先週にも首都キンシャサの結婚式場で火災が起き、12人が死亡していた。



