コーヒー店射殺事件、被告に懲役28年判決 松山地裁
コーヒー店射殺事件、被告に懲役28年判決 松山地裁

愛媛県四国中央市の商業施設内にあるコーヒーショップで2024年1月、知人男性(当時49)を銃撃し死亡させたとして、殺人などの罪に問われた無職の前谷祐一郎被告(64)=住所不定=の裁判員裁判で、松山地裁は25日、懲役28年(求刑懲役30年)の判決を言い渡した。

至近距離から3回発砲

判決によると、前谷被告は2024年1月14日午後4時ごろ、コーヒーショップのテラス席で、市内に住む知人男性の胸などを拳銃で3回撃ち、失血死させた。

秋田志保裁判長は、至近距離から数秒間のうちに3回連続して発砲したことを踏まえ「強い殺意があったことに疑いはない」と指摘。客で混雑する日曜日の夕方の犯行について「社会にも大きな不安を与えた」とした。

弁護側の主張と判断

公判で弁護側は、前谷被告が長年運営に関わっていた秋祭りをめぐり、祭りの実行委員会と被害者がトラブルになっていたと主張。秋田裁判長はこの点を認めたうえで「(殺害を決意した背景には)意に沿わぬ者を暴力で排除する、あるいは人命を軽視する態度が見て取れ、被告の意思決定は全く容認できない」と断じた。