千葉県警いすみ署の荒木裕久署長(56)と吉枝繁警務課長(60)が、犬や猫に関する正しい知識を身につけ、より良い関係を築くための民間資格「ねこ検定」と「いぬ検定」の初級にそれぞれ合格した。ペットブームで動物愛護法違反事件が発生し、迷い犬の届け出も相次ぐ中、培った知識を業務に生かしている。
猫好きの署長、仕事後に勉強重ね合格
荒木署長は幼少の頃から大の猫好き。警察署に拾得物として届けられた猫を引き取り、20年間飼育した経験がある。「ねこ検定」を受験しようと思ったのは、本紙の記事でその存在を知ったことがきっかけ。仕事の後に勉強を重ね、3月に初級に合格した。
警務課長は愛犬との避難経験から受験
吉枝警務課長は2頭の柴犬と暮らす。茂原市の自宅が2019年と23年の大雨で床上浸水した際、愛犬と避難した経験から、犬用のゴムボートを購入するなど、ペットの災害対策も進めている。署長から「いぬ検定」の受験を勧められ、6月に初級に合格した。
多頭飼育崩壊事件などで知識を活用
ペットブームもあり、大型の闘犬や飼い猫が警察署に拾得物として届けられたり、多頭飼育崩壊などの動物愛護法違反事件も発生したりしている。月に複数の犬を署で世話することもあり、検定で培った知識を生かして率先して世話にあたり、持ち主のもとに返している。
荒木署長は「資格を通じて学んだことは多い。動物と人間が共生できる社会を警察活動を通じて実践したい」と話している。