大阪城天守閣など8件、重要文化財に指定へ 復興天守で初
大阪城天守閣など8件、重要文化財に指定へ 復興天守で初

文化審議会は16日、昭和期に市民の寄付によって建てられ、大阪の象徴として親しまれてきた大阪城天守閣(大阪市)や、実業家・大倉喜八郎が別邸に設けた蔵春閣(新潟県新発田市)など新たに8件の建造物を重要文化財に指定するよう、文部科学相に答申した。近代に復興された天守が重要文化財に指定されるのは初めて。京都府舞鶴市吉原地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも求めた。

大阪城天守閣の歴史的価値

大阪城天守閣は5重8階の博物館施設で、鉄骨鉄筋コンクリート造り。豊臣秀吉が築いた壮大な天守の再現を目指して、絵画や歴史文書、姫路城などの現存天守の調査を基に設計され、1931年に完成した。内部は郷土資料館や展望台として整備され、名古屋城や広島城などその後の天守再建に影響を与え、歴史的価値が高い。

蔵春閣とその他の指定物件

蔵春閣は大倉喜八郎が12年に東京に建てた木造2階建ての迎賓施設で、現在は郷里の新発田市に移設。豪華で奇抜な内装などの意匠は喜八郎の考案とされ、由緒ある絵画や彫刻をぜいたくに使用する。近代和風邸宅の接遇遺構として貴重とされた。

その他の答申は以下の通り。

【重要文化財】私の家(旧清家清自邸)(東京都大田区)▽瑞泉寺本堂など4棟(富山県南砺市)▽滝山東照宮日吉山王社本殿(愛知県岡崎市)▽建仁寺法堂(京都市)▽奈良ホテル本館(奈良市)▽願心寺本堂(宮崎県都城市)◇追加指定▽降井家住宅旧広間(大阪府熊取町)