小脳出血で倒れて病院に運ばれてから、もうすぐ6年が経つ。現在の介護施設は4件目だ。いまだに起き上がれず、看護師や介護士に体の向きを変えてもらう必要がある。食べられないため腹部から栄養を摂取し、喉に呼吸器をつけているため、話すこともできない。
献身的なケアと国民皆保険への感謝
看護師はたんを吸引してくれ、朝、昼、晩と栄養を流しに来る。介護士は時々、オムツが汚れていないか確認に来る。佐藤拓哉さん(53)は、自分が生きていられるのは日本の国民皆保険制度のおかげだと感じている。
看護師と介護士に感謝の気持ちを伝えたいが、話せず、笑顔も作れない。それでも彼らは献身的に看病してくれる。心の中で「元気になったら絶対お礼するからね」と叫び続けている。
家族の支えと未来への希望
現在の介護施設は自宅から近いため、妻が毎日新聞を持って見舞いに来てくれる。旅行や山登りをしたいと考えているが、それも叶わず、妻には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。4人の子供たちの話を聞くと元気が出るという。
本は広告を見て自分で妻に注文する。広告には日本の現在や未来、過去に関する内容が多いと感じる。時々、友人からLINEが届くとワクワクする。便利な時代になったと実感している。iPS細胞にも期待を寄せている。



