寄付された古本やCDなどを買い取り業者が査定し、売却代金を犯罪被害者支援に充てる「ホンデリング」の取り組みが、島根県内でも広がりを見せている。県警本部や図書館など少なくとも4か所に回収ボックスが設置されており、設置から約1か月半で約3000点が寄せられた場所もある。
「ホンデリング」とは
「ホンデリング」は、寄付された古本やCDなどを古本買い取り業者「バリューブックス」(長野県)が査定し、その買い取り額が公益社団法人「全国被害者支援ネットワーク」(東京都)や各都道府県の「被害者支援センター」(一部地域を除く)に寄付される仕組みで、2011年に始まった。「本(ホン)で支援の輪(リング)が広がってほしい」という願いが込められている。
同ネットワークによると、2025年度は全国(一部地域除く)から約6万4000点が寄せられ、約600万円の寄付につながった。犯罪被害者の付き添い支援や、心ない言葉をかけられるなど二次的な被害を防ぐための社会啓発セミナー開催などの費用に充てられる。
島根県内の設置状況
回収ボックスは、県警本部が把握しているだけで、公益社団法人「島根被害者サポートセンター」(松江市)、県警本部1階(同)、浜田市立中央図書館、津和野町立日原図書館の4か所に設置されている。
浜田市立中央図書館の回収ボックスは、浜田署が6月18日に設置したもので、7月末までに約3000点が集まり、その売却代金約8万円が島根被害者サポートセンターに寄付された。県警本部でも5月19日から7月末までに約1000点が集まり、約2万円が寄付されたという。
参加への呼びかけと対象
県警犯罪被害者支援室は「多くの人に参加してほしい。取り組みを通して被害者支援を知るきっかけになれば」と呼びかける。
査定できるのは、国際標準図書番号(ISBN)の付いた書籍やCD、DVD、ゲーム。ISBNのない本や、個人出版の書籍やCD、コンビニコミック、ひどく傷付いているものなどは取り扱っていない。
問い合わせは、島根被害者サポートセンター(0852・32・5928)または県警(0852・26・0110)。



