終戦の日の15日、東京都千代田区の靖国神社周辺で「8・15反『靖国』デモ」が行われ、参加者約50人がバツ印を付けた日本国旗を掲げて約2時間にわたり練り歩いた。沿道ではデモに反対する人々も集まり、鎮魂の日に双方の声がぶつかった。
集会で国旗損壊罪にも抗議
デモに先立ち、千代田区内の公園で開かれた集会では、靖国神社や皇室の制度に加え、13日に施行された「国旗損壊罪」法にも抗議の矛先が向けられた。中国国営中央テレビなど複数の中国系テレビ局のロゴを付けたカメラマンらが参加者にインタビューする姿が見られた一方、日本のメディアがインタビューしている様子は確認できなかった。
集会後、参加者は警察官が先導し、周囲を固める中でデモ行進を開始。警備に当たる警察官の数は参加者を大きく上回り、周辺では交通規制が敷かれて車や歩行者の通行が一時的に制限された。警察官は拡声器で「50人のデモ参加者がいる」と説明し、規制への理解を求めていた。
沿道から反発の声
参加者は日本武道館で行われた政府主催の全国戦没者追悼式について「追悼式典反対」「靖国は侵略戦争のシンボルだ」などとシュプレヒコールを上げながら進んだ。沿道には右翼団体の名称が記された作業服姿の男性らが駆け付け、「日本が今どこで戦争やっているんだ」と声を飛ばした。バツ印の付いた日の丸を掲げる参加者を指し、警備中の警察官に「国旗損壊じゃねえか。早くぱくれよ」と訴える男性もいた。
抗議の声が強まると、デモ側も「日の丸いらない、君が代いらない」と声を張り上げ、沿道からは「お前らがいらねえ」と即座に反論。警察官が間に入って接近を防いだ。デモ終盤には、セーラー服姿のコスプレをした中年男性が「こいつら毎年毎年、日本をけなすことばかりだ」と叫ぶ一幕もあった。
警察官らはその後、抗議する人々とデモ参加者を引き離し、約2時間に及んだ行進は終着点を迎えた。戦没者を悼む終戦の日、靖国神社周辺では約50人のデモを多数の警察官が取り囲み、沿道との怒号が最後まで交錯した。



