鳥取大、ペットのがん放射線治療やロボット手術備える動物医療拠点を整備へ
鳥取大、ペットのがん放射線治療やロボット手術備える動物医療拠点

鳥取大は、ペット向けのがん放射線治療など高度な医療設備を持つ「獣医学教育医療センター(仮称)」を鳥取キャンパス(鳥取市湖山町南)に整備する。鳥取市の動物愛護センターも併設し、2029年度に開設予定。西日本有数の動物医療拠点とすることを目指す。

新施設の概要

鳥取大は2028年春に岐阜大(岐阜市)と共同獣医学部を新設するため、獣医学分野の体制充実や機能拡大を図っている。現在、キャンパスには農学部付属動物医療センターがあるが、新たな医療機器の導入には手狭な上、建設から50年以上が経過し、老朽化が問題となっていた。

新施設には、がん放射線治療や国立大初となるロボット手術の設備を導入。民間企業などと連携して研究するスペース「オープンラボ」や、学内の医・獣・農・工の4学部を横断して研究できる「医獣農工研究スペース」も設置する。

動物愛護センターとの併設

新施設では犬や猫、小動物を扱い、現在の施設は牛などの大型動物を中心に扱うようにする。

新施設の隣では、保護動物を預かる市の動物愛護センターの開設が同時期に進められる。動物の医療センターと愛護センターの併設は国立大では初めてという。市と連携して住民説明会を行った後、2028年度の着工を予定している。愛護センターで保護された動物を対象に、検査や治療などを行う実習も検討する。

センター長のコメント

鳥取大農学部付属動物医療センターの原田和記センター長は「既存の施設とは一線を画するものを作る。今まで対応できなかった動物を可能な限り減らして、多様な診断・診療ができるようにしていきたい」と話した。