東条英機元首相の自筆史料、親族が国会図書館に寄贈 約300点
東条英機元首相の自筆史料、親族が国会図書館に寄贈

第二次世界大戦後、A級戦犯として裁かれた東条英機元首相の自筆メモや書簡など約300点の史料を、親族が国立国会図書館(東京)に寄贈していたことが分かった。連合国による極東国際軍事裁判(東京裁判)で、直接対決として注目されたキーナン首席検事の尋問に臨み「正義を叫ぶ最後の機会」「戦場に向かうごとき気持ち」と記述。他の被告に対する批判や、死刑判決を予期した内容も含まれ、最晩年の獄中での赤裸々な心境が明らかになった。

獄中で「英霊に護られたる気持ち」

「こころのまにまに」と題した日記・メモには、敗戦について「国の運命か」と記されていたが、自らを省みる記述はなかった。史料整理を担当した金沢大の大窪有太助教(日本近現代史)は「自筆の記録が豊富で、東京裁判期の東条氏の動向を分析する上で大変貴重だ」としている。

裁判は「正義を叫ぶ機会」

東条の次女と三女が嫁いだ古賀、鷹森両家が今年5~6月に史料を寄贈した。国会図書館で請求すれば閲覧できる。開戦時の指導者だった東条は裁判で戦争責任を追及され、48年に死刑となった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「こころのまにまに」は、裁判が最終年に入った48年1月2日~2月14日に記載。キーナン氏の尋問に関し「日本は戦には敗れたるも、それは国の運命か。しかしその行動は自存と権威の正義に基づくものなることを叫ぶ最後の機会なるを思い、歓喜胸を打つ」との心情をつづった。「あたかも戦場に向かうごとき気持ち」とも強調した。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ