同じ職場や家庭で生活していても、毎年のように風邪をひく人がいる一方で、ほとんど風邪をひかない「元気な人」がいます。感染症の流行期に周囲が次々と体調を崩しても、なぜか平然としている人を見ると、「体が強いから」「生まれつき免疫力が高いから」「ウイルスに接触していなかったから」などと説明されがちです。
しかし、風邪の原因となるウイルスは、誰の体にも日常的に侵入しています。鼻や口を通じてもウイルスや細菌と接触しており、呼吸をするたびに空気中の病原体を吸い込んでいます。つまり、「元気な人はウイルスに触れていないから風邪をひかない」のではありません。
元気な人が風邪をひかない理由
元気な人が風邪をひかないように見えるのは、体内に入ってきた異物を、速く、静かに、きれいに片づける力が保たれているからです。風邪をひくか、ひかないかの要因は、「ウイルスが体内に入ったかどうか」ではなく、入ったウイルスに対して体がどう反応し、どう処理できたかにあります。
風邪をひくという現象は、ウイルスそのものによる直接的な被害というよりも、ウイルスに反応した免疫の働きによって起こる側面が大きいのです。発熱、喉の痛み、鼻水、倦怠感といった症状は、体が異物を排除しようとする過程で生じます。
免疫力の土台となるミトコンドリアの役割
日本医科大学名誉教授の太田成男氏は、免疫力の土台となるミトコンドリアの働きは年齢とともに低下していくが、年を取ったからといって手遅れでは決してないと述べています。ミトコンドリアの働きを助けて感染症に強い体をつくるために効果的な栄養素があるといいます。
本稿は、太田成男『弱った体ががらりと変わる 本当の「解毒力」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。



