連載『果物野菜で100歳を生きる』より。血圧が正常でも、脳・心・腎疾患のリスクが3倍以上になる人がいることが、3200人を追跡したデータで明らかになった。その共通点とは何か。
正常血圧でも安心できない理由
多くの人が血圧測定で正常値だと安心するが、実はそれだけでは不十分だ。3200人を長期間追跡した研究によると、血圧が正常範囲内でも、特定の条件下では脳卒中、心筋梗塞、腎不全などのリスクが3倍以上に跳ね上がることが示された。
リスクを高める共通点
研究チームは、血圧正常者の中でもリスクが高いグループに共通する特徴を特定した。それは「血圧変動が大きい」ことだ。血圧の日内変動や日差変動が激しい人は、たとえ平均血圧が正常でも、血管に負担がかかり、脳・心・腎の疾患リスクが有意に上昇する。
また、食生活の乱れや運動不足、ストレスもリスクを増幅させる要因として挙げられる。特に、果物や野菜の摂取が不足している人は、血圧変動が大きくなる傾向があるという。
予防策
専門家は、血圧の数値だけでなく、変動の大きさにも注意を払うよう呼びかけている。具体的には、毎日同じ時間に血圧を測定し、記録をつけること。さらに、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理が重要だ。果物や野菜を積極的に摂ることで、血圧を安定させる効果が期待できる。
この研究は、血圧正常者にも油断は禁物であることを示している。日々の生活習慣を見直し、血管の健康を守ることが、長寿への鍵となるだろう。



