イタリア極右派、ローマで大規模デモ「リマイグレーション」を要求
2026年6月13日、イタリア全土から集まった極右派のデモ参加者約3000人が首都ローマに集結し、移民を母国に送還する「リマイグレーション(逆移民)」を強く訴えた。このデモは、移民政策に対する不満が高まる中で行われ、参加者らは「不法移民の排除」や「同化しない合法移民の送還」を求める過激なスローガンを掲げた。
デモ参加者の一人であるスザンナ・ルベイさんは、AFPの取材に対し、「移民が私たちの共生のルールを受け入れるつもりがあるなら、とどまってもいい」と述べた上で、「そうでなければ、母国に帰るべきだ」と語り、条件付きの受け入れ容認を示した。
ネオファシスト団体「カーサパウンド」の主張
ネオファシスト団体「カーサパウンド」の広報を務めるルカ・マルセッラ氏は、デモの目的について「われわれは不法移民を追い出したい。彼らはここにいるべきではないのだから、強制的に排除したい」と断言。さらに、「ポリティカル・コレクトネス(政治的公正)を気にするつもりはない。だからはっきり言うが、明らかに現地に同化せず、適応していない合法的な移民も、故郷へ送り返したい」と続け、合法移民に対しても厳しい姿勢を示した。
ローマで新党結成発表、総選挙前の政局に波紋
同日ローマでは、退役した元将軍で欧州議会議員のロベルト・バンナッチ氏が、自身の新政党「Futuro Nazionale(直訳で「国家の未来」)」の結党を正式に発表した。総選挙を1年後に控える中、同氏は新党を立ち上げることで、イタリア保守強硬派の連立政権のお膝元を脅かす構えをみせている。この動きは、ジョルジャ・メローニ首相の再選の思惑に影を落とし、今後のイタリア政治に大きな影響を与える可能性がある。
デモ参加者らは、移民問題に対する政府の対応を批判し、より強硬な政策を求める声を強めている。イタリア国内では移民問題が依然として大きな政治課題であり、今回のデモや新党結成が今後の選挙戦にどのような影響を及ぼすか、注目が集まる。



