新品種米「ゆきまんてん」県内先行デビュー 猛暑や病害に強い県産米
新品種米「ゆきまんてん」県内先行デビュー 猛暑や病害に強い県産米

猛暑に強い県産米の新品種「ゆきまんてん」のプレデビューイベントが10日、山形市の霞城セントラルで開催された。数量限定の先行販売やおにぎりの試食会、生産者へのインタビューなどが催され、来年の本格デビューに向けて知名度向上を図った。

「はえぬき」の後継品種として開発

県農業技術環境課などによると、ゆきまんてんは既存の安価な主力品種「はえぬき」の後継品種として開発された。はえぬきは一般家庭から加工用まで幅広く流通しているが、暑さに弱く、栽培中に高温障害を起こして品質や収量が低下する難点があった。

そこで暑さに強い品種を掛け合わせて新たに作ったのが、ゆきまんてんだ。はえぬきより1割多く収穫でき、病害耐性も付与されたため大量生産に向いている。

式典では田植え踊りも披露

式典は山伏のほら貝の音とともに始まり、地元の大学生が田植え踊りを披露。吉村知事はあいさつで「夏の厳しい暑さが続く中、県内の米作りを支える新たな存在になると期待している」と述べた。

試験栽培に参加した生産者も壇上に立ち、飯豊町の農業、鈴木寛輝さんは「収穫量が安定していて、食べると粒の張りもすごく良い。全国の皆さんに食べてもらいたい」と太鼓判を押した。

先行販売と試食会に長蛇の列

式典後は先着200人にゆきまんてん2キロ(税込み1500円)の先行販売が行われたほか、おにぎりの試食会も行われ、大勢が並んだ。ゆきまんてんはコンビニ店のおにぎりなど業務用途も想定して品種改良されているため、冷めても味が落ちないという。

実際に試食した来場者からも「もちもちしておいしい」「粒がしっかりしている」と好評だった。式典の1時間前から並んだという山形市の女性(76)は「今日の夕飯に早速炊いて、3連休で帰省している孫に食べさせてあげたい」と笑顔を見せた。