ナフサ由来医療資材の価格高止まり、イラン攻撃長期化で影響続く
ナフサ由来医療資材の価格高止まり、影響長期化

米国とイスラエルによる対イラン攻撃の開始から半年が経過し、国内では原油やナフサの供給不安が続いている。ナフサ由来の医療資材は価格が高止まりしたままで、影響の長期化が懸念されている。

バナナは代替ルート模索も中小業者に不安

99.9%を外国産に頼るバナナは、害虫の侵入を防ぐため青い状態で輸入される。国内の加工室でナフサ由来のエチレンガスを使って黄色く熟成させているため、一時は出荷が困難になるとの懸念が生じていた。

日本バナナ輸入組合の明石英次事務局長は「大手の熟成加工業者では、中東の代わりに東南アジアなどから輸入できるめどが立ちつつある」と話す。食卓への影響は抑えられそうだが、中東からの調達に頼らざるを得ない中小業者も多く、不安はまだ大きいという。

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医療現場からは経営圧迫を懸念する声

ナフサ由来の医療資材を扱う医療現場からも懸念の声が上がる。「品薄は解消されたものの、ほとんどが値上がりしたままだ」。東京都渋谷区にある「KARADA(カラダ)内科クリニック渋谷」の田中雅之(まさし)院長はこう話す。300枚入りの医療用手袋は1400円から2100円になった。6月から物価高騰への対応として診療報酬が引き上げられているが、「資材の値上げに追いついていない」という。

東京都北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長も「元の価格に戻るには1年以上かかるのではないか」と心配する。10本入りの点滴用チューブは1000円台から3000円超に高騰。50本入りの注射針の価格も4000円台から6000円超に上昇した。

伊藤院長は「高値が定着して経営圧迫が続けば、医療の質が低下しかねない」と危機感を示した。

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