岸田首相、新型コロナワクチン5回目接種を7月末から開始へ
岸田首相、5回目接種を7月末から開始

岸田首相は18日、新型コロナウイルスワクチンの5回目接種を7月末から開始する方針を明らかにした。対象は60歳以上や基礎疾患のある人などで、医療従事者も含まれる。首相は首相官邸で記者団に対し、「オミクロン株の派生型に対応したワクチンを準備している」と述べた。

接種開始時期と対象者

5回目接種は、前回の接種から少なくとも5カ月が経過した人が対象となる。具体的には、60歳以上の高齢者、18歳以上で基礎疾患を有する人、医療従事者や高齢者施設の職員などが優先される。政府は、全国の自治体と連携して接種体制を整える方針だ。

岸田首相は「感染力の強いオミクロン株の新たな派生型が広がっている。重症化リスクの高い人を守るため、速やかに接種を進めたい」と強調した。また、ワクチンの供給量については「十分に確保している」と述べ、接種希望者全員に行き渡る見通しを示した。

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使用するワクチン

5回目接種で使用されるのは、オミクロン株に対応した2価ワクチンだ。ファイザー社とモデルナ社が開発したもので、従来株とオミクロン株の両方に効果があるとされる。政府はすでに計1億回分以上を確保しており、必要に応じて追加購入も検討する。

厚生労働省は、5回目接種の効果について「重症化予防に加え、感染予防効果も期待できる」と説明している。ただし、時間の経過とともに効果が薄れるため、定期的な接種が必要だとしている。

接種率の現状と課題

これまでの接種状況について、岸田首相は「4回目接種の接種率はまだ十分ではない」と指摘。政府の目標は、高齢者の4回目接種率を80%以上としているが、現時点で約60%にとどまっている。首相は「さらなる周知と接種機会の拡大が必要だ」と述べ、自治体と協力して取り組む考えを示した。

また、若年層の接種率が低いことも課題だ。政府は、職場接種や臨時接種会場の設置を促進し、接種しやすい環境を整える方針。さらに、ワクチンに対する誤った情報を拡散しないよう、国民に冷静な対応を呼びかけている。

今後の見通し

政府は、7月末から始まる5回目接種を年内に完了させる目標を掲げている。ただし、ワクチンの効果や新たな変異株の出現によって、接種計画を柔軟に見直す可能性もある。岸田首相は「状況に応じて、適切な対策を講じていく」と述べた。

専門家の間では、5回目接種の必要性について意見が分かれている。一部の専門家は「高齢者や基礎疾患のある人には有効だが、若年層には優先度が低い」と指摘する。一方、感染拡大を防ぐためには幅広い接種が重要だとの声もある。

政府は、今後の感染状況を注視しつつ、必要に応じて6回目以降の接種も検討する方針だ。また、経口治療薬の普及や医療体制の整備も同時に進め、新型コロナ対策を総合的に推進する。

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