岐阜県は、切り身や刺し身などの様々な料理に使える大型アユを育てる技術を確立するため、8日から民間の養殖場と連携して飼育実証試験を始める。大型アユのブランド化を通じ、アユの消費拡大を目指している。
飼育実証試験の概要
県水産研究所(各務原市)が生産した全雌三倍体アユ約1万2600匹のうち、約1万匹を大垣市の民間事業者に提供し、養殖場で飼育する。順調に育てば、通常サイズ(全長20センチ、重さ約100グラム)を上回る全長約30センチ、約300グラム程度に成長するという。
大型アユに期待する効果
アユは塩焼きなどで1匹まるごと提供されることが多いが、頭や目が付いたままの魚料理に抵抗を感じる人には受け入れられない。サイズが大きくなれば、頭や骨のない切り身や刺し身などの料理にすることができ、インバウンド(訪日外国人客)や若者など新たな需要の掘り起こしにつなげられると考えている。
技術と今後の予定
同研究所では、大型アユの生産に「全雌」と「三倍体」の技術を活用。全雌の技術で生まれる個体を全てメスにした上で、メスを長生きで大型化させる三倍体の技術を組み合わせることで、量産化を目指す。
27年2~3月には、飼育した大型アユが食材に適しているかどうかの評価試験を実施予定。料理を試作し、食味や香り、脂の乗りなどを確認する。27年度以降は、県内の民間養殖場での飼育実証試験や料理店への試験提供、試食会などを行い、ブランド化を目指す。
大型アユの生産を手がけた県水産研究所の鈴木諒介専門研究員は「大型アユを普及させて『岐阜といえばアユ』というブランドイメージをさらに広めていきたい」と話した。



