米国最高の医学賞「ラスカー賞」の授賞式が17日、ニューヨークのホテルで開かれ、日本人4人がトロフィーを受け取った。睡眠と覚醒を調節する神経伝達物質「オレキシン」を発見した柳沢正史・筑波大教授(66)に基礎医学賞、血友病の治療薬「エミシズマブ」を開発した中外製薬の服部有宏・元シニアフェロー(66)ら3人に臨床医学賞が贈られた。
12年ぶりの受賞、複数部門同時は初
中外製薬からは北沢剛久・研究本部副本部長(57)と井川智之・同本部長(49)も受賞した。日本の受賞は12年ぶりで、複数部門を同時受賞したのは1945年の賞の創設以来初めて。授賞式で4人がトロフィーを受け取ると、出席者から「今年はジャパン・イヤーだ」と称賛する声が相次いだという。
受賞者のコメント
柳沢氏は読売新聞のインタビューに応じ、研究での人工知能(AI)の利用について「最先端の道具として徹底的に使うべきだが、研究で最も重要なのは独自の問いやアイデアだ。AIの時代でも変わらない」と強調した。
服部氏は治療薬の開発の途中、止血効果を確認できず開発を一時中止した過去を振り返り、「気持ちを切り替え、あきらめずに取り組んだ。本当にいい仲間に巡りあえた」と話した。



