「死ぬまでどう生きるか」在宅2000人看取った医師が語る延命治療の真実
在宅2000人看取った医師が語る延命治療の真実

在宅患者2000人以上を看取ってきた医師の萬田緑平氏は、大学病院の外科に勤めていた経験から、自分だったら受けないと思う治療がいくつかあると語る。回復が見込めない状態になったとき、本人が嫌だと言っても家族の意向で治療が施されることがほとんどだという。

「延命治療」とは具体的に何か

口から飲んだり食べたりできなくなったとき、胃ろうや経鼻胃管にするのは嫌でも、点滴なら受けたいか。延命治療の目的は生命の維持であり、すべての治療は延命治療と言える。患者本人が希望するものは必要な治療で、本人が拒否するものは余計な延命治療だと萬田氏は考えている。

しかし、回復が見込めない状態になったとき、本人が嫌だと言っても家族が「やってほしい」と望んで治療が施されることがほとんどだ。意識がなかったり、認知症で判断ができない状態になれば、家族の意向が優先される。

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30万人以上が受けている治療

人工透析も延命治療の一つだ。腎臓の働きが悪くなり、血液中の老廃物が排泄できなくなった人に施され、人工的に血液をろ過して老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻す。週に3回、4時間ほどかけて行われ、全国で30万人以上の慢性患者がこの治療を受けている(2024年の統計)。

この治療をやらないと意識障害を起こしたり、肺に水が溜まって呼吸困難になり、生命の危機に瀕することを医者に説明されると、ギリギリまで拒絶していた人も最終的には受け入れるケースが多い。少しでも生き続けたい人や、患者を死なせたくない家族にとってはこれも大切な医療である。

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