子どもの約4割が「お口ぽかん」、歯並びや学習にも悪影響、放置は危険なリスク
子どもの約4割が「お口ぽかん」、歯並びや学習にも悪影響

子どもの約4割が「お口ぽかん」と呼ばれる口が開いた状態になっていることが、齊藤氏らの研究グループの調査で明らかになった。この状態は歯並びや顔つきだけでなく、学習面や高齢期の健康にも悪影響を及ぼす可能性があると指摘されている。

増加する「お口ぽかん」の子ども

2014年に行われた調査では、3~12歳の子どもの30.7%に「お口ぽかん」の症状が見られた。その後、コロナ禍を経て小児歯科医療の現場で口腔機能への影響を懸念する声が多く聞かれるようになり、2023年に齊藤氏らが再調査を実施したところ、その割合は37.4%にまで増加していた。

齊藤氏は「コロナ禍での外遊びの減少、それに伴う体力や体幹機能の低下、生活習慣の乱れ、睡眠の質の悪化といった全身の機能低下の一部として、口腔機能の働きも落ちてきているという見方ができます」と分析する。

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原因は鼻や喉の状態、舌の位置など

「お口ぽかん」の原因として、歯並びの悪さや舌の位置の異常などが挙げられる。鼻や喉の状態、口腔機能の発達、呼吸の習慣などが複合的に関与して生じる機能不全である。口呼吸の子どもが必ず「お口ぽかん」になるわけではないが、「お口ぽかん」の子どもは鼻や喉の状態、舌の位置などの影響で口呼吸を伴いやすく、悪循環に陥ることがあるという。

歯並びや顔つき、学習面にも影響

「お口ぽかん」を放置すると、歯並びや顔つきに影響が出やすい。また、口臭や感染リスクの上昇、学習面や高齢期の健康への悪影響も懸念される。保護者の中には「成長すれば治るのでは」と考える人も少なくないが、齊藤氏は「自然に改善することは期待しにくい」と話す。2014年の調査では年齢が上がるほど有病率が上昇する傾向が見られたためだ。

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