ベストな睡眠時間は8時間ではない 同志社大教授が解説 脳も体も若返らせる快眠の新常識【2026年6月BEST】
ベストな睡眠時間は8時間ではない 同志社大教授が解説 脳も体も若返らせる快眠の新常識

質の悪い睡眠は、集中力の低下や生活習慣病、うつ病、心臓・血管疾患のリスクを高める。近年の研究では、アルツハイマー型認知症の原因物質アミロイドβが睡眠中に脳のクリアランス機能によって分解・排出されることが判明。睡眠不足でその働きが弱まり、アミロイドβが蓄積しやすくなる。

睡眠の質と認知症の関係

同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授は「睡眠時間が短すぎても長すぎても死亡リスクは高まる。認知症予防や健康長寿のためには睡眠の質を高めることが何より大切だ」と指摘する。

寝具メーカー西川産業との共同研究では、睡眠に悩む女性12人を対象に寝具改善前後で脳と腸内環境を比較。改善後はアミロイドβの蓄積が減少し、腸内細菌も認知症のない人に近いパターンへと変化した。国立長寿医療研究センターのデータによると、認知症のない人は善玉菌が多く、認知症のある人は悪玉菌やバクテロイデスが多い傾向にあり、今回の結果は一致している。

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脳と腸を若返らせるメラトニンの働き

睡眠の質向上の鍵となるのが睡眠ホルモンのメラトニンだ。夕方に暗くなると脳の松果体から分泌され、体温を下げて眠りやすい状態に導く。分泌は夜中にピークを迎え、朝の光を浴びると止まり、約15時間後に再分泌が始まる。このリズムに合わせた生活でメラトニンが正常に働き、睡眠の質が高まる。

近年の研究では、メラトニンには睡眠誘導だけでなく、抗酸化作用や免疫調整など健康を守る多様な働きがあることも明らかになっている。よく眠ることで脳の老廃物排出が促進され、腸内環境が整い、認知症予防につながると結論づけられる。

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