スペイン飛び地セウタに不法移民約6万人流入、イタリアはシェンゲン協定停止に踏み切る、最高裁判決が影響か
スペイン飛び地セウタに不法移民約6万人流入、イタリアがシェンゲン協定停止に踏み切る

北アフリカに位置するスペインの飛び地セウタに、隣接するモロッコから約6万人の不法移民が押し寄せた。セウタの人口約8万3000人の約7割にあたる規模で、AFP通信などによると、途中で溺れるなどして57人が死亡した。

最高裁判決が影響か

移民の大半は7月30日にモロッコ側から海を泳いだり、地続きの陸路を通ったりしてセウタに到達した。スペインの最高裁が7月8日、海を渡って来る移民を直ちに送還できないとする判決を下したことが影響したとみられる。

スペイン首相「領土保全への侵害」

サンチェス首相は31日に現地を訪問し、「スペインの領土保全に対する侵害だ」と非難した。軍を派遣して事態の沈静化を図っており、31日夜までに4万8000人が自主的にモロッコへ戻ったという。

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イタリアがシェンゲン協定を一時停止

移民の大量流入を受け、欧州諸国は警戒を強めている。イタリアのメローニ首相は31日、SNSで「『国境を守る』とは、不法移民に対処し、国民の安全を守ることだ」と強調し、スペインからの渡航者に対する入国審査の復活を表明した。時限的な措置で、欧州内の移動の自由を保障するシェンゲン協定の一時停止に踏み切った。

フィンランドやデンマークからもシェンゲン協定からのスペインの除外を求める声が上がるほか、フランスはスペインとの国境警備を強化すると発表した。スペイン側は冷静な対応を呼びかけている。

米大統領も言及

トランプ米大統領は31日の閣議で、「侵略のようだった。共和党が選挙で勝たなければ、米国でも同じことが起こる」と強調した。

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