米国務省、パスポートに第3の性別「X」導入
米国務省は2022年4月11日、パスポート申請において、男性(M)と女性(F)に加え、第3の性別として「X」を選択できるようにすると発表した。この新制度は、性別適合手術など医学的な証明を必要とせず、申請者の自己申告に基づいて性別を変更できる点が特徴だ。
自己申告制の導入と歴史的意義
ブリンケン国務長官は声明で、「この変更により、トランスジェンダー、インターセックス、ノンバイナリーの方々の尊厳と人権が守られる」と述べた。米国では既に一部の州で運転免許証などに「X」表記が導入されているが、連邦政府のパスポートで可能になるのは初めて。これにより、性自認に基づく公的文書の取得が容易になる。
具体的な運用開始日と対象
国務省によると、新制度は4月11日から即日適用され、通常のパスポート申請と同様の手続きで「X」を選択できる。また、既存のパスポートの性別表記を変更する場合も、医学的証明は不要で、申請者の申告のみで対応する。この決定は、バイデン政権が掲げるLGBTQ+コミュニティへの支持を具体化するものだ。
国際的な動きとの連動
米国は、カナダやドイツ、オーストラリアなど、既にパスポートで「X」表記を導入している国々に続くことになる。国務省は、国際的な標準化を進める意向を示しており、他の国々への波及効果も期待される。



