13日に実施されたスウェーデンの総選挙は17日に開票作業が終了し、左派の野党陣営が僅差で過半数を獲得した。右派政権を率いてきたウルフ・クリステション首相は辞意を表明した。
左派4党が176議席を獲得
選挙管理当局によると、社会民主労働党を中心とする左派4党は、一院制議会(定数349)で176議席を獲得し、反移民を掲げる極右・スウェーデン民主党を含む右派陣営を3議席上回った。
欧州では右派政党が勢力を伸ばしてきたが、スウェーデン民主党は、2010年に国政進出して以来、初めて支持を減らした。
首相の辞意表明とアンデション氏の勝利宣言
クリステション氏は17日、議会議長に「新政府樹立に向けた次の段階」を主導するよう求め、「首相の職務を解いてもらうことを要請する」と述べた。
勝利を受け、中道左派の社会民主労働党党首マグダレナ・アンデション前首相は「スウェーデン国民は我が国の新たな方向性に票を投じた。団結を選び、分断を拒んだ。スウェーデンを前進させる」と表明した。
政権樹立交渉は難航も
ただ、野党各党の政策には隔たりがあり、政権樹立に向けた交渉は難航が予想される。アンデション氏が政権樹立に失敗した場合、クリステション氏が自ら過半数確保を目指す可能性もある。
アンデション氏は59歳。7年間にわたり財務相を務めた後、2021~22年にスウェーデン初の女性首相を務めた。議会による新首相の選出投票は、早ければ29日に行われる。



