社民党の福島瑞穂党首は26日の記者会見で、トランプ米政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長を制裁対象に指定した問題を巡り、高市早苗政権を批判した。「推薦して送り込んだけど、何が起きても知らんぷり。守らないというのでは仕事ができない。なぜ自分たちが送り込んだ人間を守らないのかと言いたい」と訴えた。
「トランプにゴマすり」と批判
赤根氏は政府が推薦しICC裁判官に就任し、その後、裁判官の互選で日本人初の所長に選出された。福島氏は、高市首相が今回の米政権の対応を「非常に残念」と述べるにとどまり、抗議していないと指摘。「一体どっちを向いて政治を行っているのか。トランプ政権にゴマをすりまくり、恭順の意を表し、絶対にノーと言わない。しっかり抗議して赤根氏を守るべきだ」と主張した。
一方、高市首相は25日、記者団に「米国に対しては赤根所長を制裁対象にしないよう、累次にわたってさまざまなレベルで働きかけを続けてきた」と説明。その上で「赤根所長を守らなければならないし、ICCという大切な組織も守らなければいけない」と語っている。
赤根所長は「感謝」
福島氏は首相の発言について記者団から問われると、「日本政府は守らないのかという世論を受け、少しトーンが変わった」との見方を示し、「もっとはっきり、米国の制裁に抗議すると踏み込んでほしい」と求めた。
赤根氏は26日の記者会見で、首相の表明について「ICCと『法の支配』を守り抜くという趣旨のことを述べたことに、心から感謝している」と語った。赤根氏は、福島氏の東京大時代の1年後輩に当たる。福島氏は「たまたま18歳のときの彼女を知っている。身近に感じる」とも語った。
沖縄県知事選への言及
福島氏は会見で、27日告示の沖縄県知事選にも言及した。玉城デニー知事の3選を支援する考えを強調し、「知事の県民に寄り添う姿勢と実績を見てほしい。沖縄で誰が知事になるのかは、日本の平和運動にとっても重要だ」と訴えた。
元衆院議員の下地幹郎氏が立候補を断念したことについては、「立候補の自由も、立候補を取りやめる自由もある。個人の立候補取りやめについて何かを言う立場にはない」と述べた。その上で「社民党は玉城知事を熱烈に応援している。どんと構えて頑張っていきたい」と語った。



