アサリ天敵ツメタガイと砂茶碗、愛知・福江湾で漁業者ら除去活動
アサリ天敵ツメタガイと砂茶碗、福江湾で除去活動

愛知県内有数のアサリ産地として知られる渥美半島の福江湾(田原市)で、小中山、渥美両漁業協同組合の漁業者らが、アサリの天敵「ツメタガイ」とその卵塊「砂茶碗」の除去活動に取り組んでいる。

有害生物と卵塊の除去

直径7センチ前後の巻き貝・ツメタガイは、アサリなどの二枚貝の殻に穴を開けて中身を食べる有害生物。母貝が砂粒を粘液で固めて作った直径10センチ前後のゼリー状の卵塊・砂茶碗には数万~数十万個の卵が含まれる。除去は将来的なツメタガイの増殖抑制につながる。

今年の活動実績

一斉除去は2009年から年1~2回実施され、今年は先月に2回実施。2日間で、両漁協から漁業者210人、漁船72隻が参加し、福江湾沖の干潟に渡って作業を行った。夜行性のツメタガイは日中、砂の中に潜っており、主に砂茶碗を探して一つ一つ拾い上げ、計420キロを除去した。

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アサリ資源の減少と回復傾向

近年、海洋環境の変化や有害生物による食害などの影響で、全国的にアサリ資源の減少が課題となっている。県内の漁獲量も08年度の1万9278トンをピークに減少し、24年度は1057トンに落ち込んでいる。

両漁協は、干潟の保全や稚貝の定着促進を目的に、ツメタガイなど有害生物の除去、砂利袋の設置など適切な漁場管理に取り組む。今年は昨年、一昨年の不漁時と比べ、資源の回復傾向が見られているという。渥美漁業協同組合の中川信久・販売担当理事は「成果が出てきたので今後も継続していきたい」と話した。

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