西武渋谷店(東京都渋谷区)が9月30日に閉店し、58年間にわたった東急と西武の「渋谷戦争」が終結するのを前に、そごう・西武は東急百貨店とのコラボレーション企画を実施すると発表した。東急は既に渋谷に百貨店形態の店舗がなく、渋谷ヒカリエのShinQs(シンクス)などで展開する。
「渋谷をつくってきた仲間」としてコラボ
東急と西武は「ライバル」ではなく、「ともに渋谷をつくってきた仲間」との観点から、「感謝を、西武渋谷店に」「東急百貨店に、エールを」を題したキービジュアルを掲げる。
9月20日~23日に各施設の対象売り場で税込み2200円以上購入した先着5800人に「オリジナル折りたたみうちわ」をプレゼント。1日~13日に西武渋谷店、東急百貨店の公式X(旧ツイッター)をフォローし、該当ポストをリポストした人の中から、抽選で10人におすすめスイーツ詰め合わせセットを贈る。
特別番組や過去の競争
4日午後6時から、コミュニティーFM「渋谷のラジオ」で特別番組「ありがとう西武渋谷店! 東急百貨店と最初で最後のコラボスペシャル」を放送する。
過去には激しい出店競争があった。東急は昭和2年、前身である東京横浜電鉄が渋谷駅を開業。9年には駅直結の東横百貨店(後の東急百貨店東横店)をオープンさせ、渋谷を「東急の街」にする基盤を作った。戦後には東急文化会館、東急百貨店本店を展開した。
43年、西武流通グループ(後のセゾングループ)が満を持して西武百貨店渋谷店(現・西武渋谷店)を進出し、「渋谷戦争」が始まった。西武の渋谷パルコ、東急の東急ハンズ(現・ハンズ)渋谷店などの激しい出店競争が行われた。
戦況の変化と終結
バブル崩壊後、セゾングループが解体に向かい、東急側は攻めの再開発によって東横店や本店が閉店するなど戦況に変化があった。西武渋谷店の閉店で渋谷戦争は事実上、幕を下ろす。



