米国流「理」と日本流「情」で人を動かす-コマツ坂根氏の説得術
米国流「理」と日本流「情」で人を動かす-コマツ坂根氏

「人を動かす」テクニックとして、米国流の「理」と日本流の「情」の使い分けが重要だとコマツ相談役特別顧問の坂根正弘氏は指摘する。スピーチなど人を動かす文章には、絶対に正確に伝えなければならない「肝心かなめ」の言い回しが存在する。そこだけは練りに練って推敲を繰り返し、文章を作り上げなければならない。とりわけ外国語であれば、ネイティブの部下に添削してもらうといった工夫をし、万全を期す配慮も必要だ。

現地法人社長としての苦闘

1991年、坂根氏は現地法人社長としてアメリカへ赴任した。当時、現在よりはるかにひどい不況が進行しており、現地6工場のうち3工場を閉鎖しなくてはならない状況だった。困ったのは、どのようにアメリカ人の従業員たちに状況を伝え、納得してもらうかということだ。

彼らは母国語が異なり、価値観や習慣も隔絶している。坂根氏の英語は、アメリカ人相手に複雑精妙な表現をできるほど上達していなかった。しかし、会社が判断した事実と自身の思いを何とか伝えなければならないと奮闘した。

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