26日に投開票された佐賀県玄海町長選は、新人で元町課長の日高大助氏(55)が、現職で3選を目指した脇山伸太郎氏(69)を破り、8年ぶりの選挙戦で初当選した。
争点となったローカル5G問題
町内に立地する九州電力玄海原子力発電所については、日高氏が「推進」、脇山氏が「容認」の立場だった。高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分地選定を巡る問題では、両者とも第2段階の「概要調査」の受け入れなどについて積極的な態度表明を控え、争点とはならなかった。選挙戦では現町政への評価を巡って論戦が繰り広げられた。
日高氏は、農畜水産業の振興策の強化や商工業の支援策の創設、定住策の強化などに取り組む考えを表明。町内でインターネットの高速通信網「ローカル5G」の構築事業を手がけた企業が経営破綻し、町の補助金の回収が難しくなっている問題については「税金はもっと町民のために使うべきだ」と批判し、町民や町職員との対話重視の姿勢を強調して支持を広げた。
現職の実績及ばず
脇山氏は高齢者福祉政策など2期8年の実績を強調し、買い物や医療分野での施策の充実、産業振興、企業誘致などを公約に掲げた。「ローカル5G」問題では残された機器の有効活用などの解決策を説明したが、失策との批判を覆せなかった。
▽当日有権者数 3977人▽投票者数 3102人▽投票率 78.00%(前回無投票、前々回80.04%)



