香川県知事選は13日、告示される。再選を目指す現職の池田豊人氏(65)と、いずれも新人でIT関連業の姓納文彦氏(63)、共産党県書記長の田辺健一氏(45)、食品加工会社員の曽根克典氏(64)の計4人が、ともに無所属で立候補する準備を進めている。
各氏の主張と推薦状況
池田氏は3月の県議会で立候補の意向を示した。1期目では子育て支援や企業誘致などで一定の成果を出したとした上で、「芽が出始めた香川の新しい発展の機会を逃すことなく大きく育て、県民の安全で安心、豊かな暮らしを実現したい」と述べた。自民、中道、国民、立民、公明の5党が推薦している。
姓納氏は6月12日に立候補を表明。外国人労働者の県内への受け入れ数を制限し、適正化を図る方針のほか、IT(情報技術)、AI(人工知能)を活用した中小企業支援などを掲げる。「組織票に縛られないリーダーとして、対話ができて透明性のある県政にしていく」と訴えている。
共産が推薦する田辺氏は、7月15日に立候補を明らかにした。公約には▽時給1500円以上にするなど、県民の所得向上▽安心を広げる平和づくり▽互いに多様性を尊重する社会の実現――の3本柱を据え、「県民の暮らしや仕事を全力で応援する県政を作りたい」と主張した。
曽根氏は7月24日に立候補を表明した。瀬戸大橋を活用した観光振興や、温暖で災害が少ない香川の土地柄を生かした商業施設、工業施設の誘致、2万人を収容可能な野球施設の新設など20項目を提案し、「世界中から情報と金を集め、100万都市香川を作る」としている。
立候補の受け付けと投票率の推移
立候補の届け出は、13日午前8時半~午後5時、県庁で受け付ける。
知事選(30日投開票)を前に、県選挙管理委員会は10日、県庁に立て看板を設置するなど、投票を呼びかける啓発活動を本格的に開始した。投票率は2018年が29.34%、22年が29.09%と過去最低を更新しており、県選管は「県政の方向性を決める重要な選挙に、自身の選択を1票という形で示してほしい」としている。
投票率は1978年の81.99%が最高で、86年に30.81%まで下がり、以後8回連続で30%台、直近2回は30%を割った。
若年層向けの啓発強化
このため、県選管は今回初めてSNSなどで投票を呼びかける動画を公募し、身近な選挙ほど投票率が低調な若い世代の有権者に向けた発信を強化する。
この日は、最優秀作品に選ばれた香川未来さん(19)(高松市)ら優秀作以上の4人を県庁で表彰。各作品は13日から県選管の五つのSNSアカウントで公開され、香川さんの作品「選べるのは自分だけ」はユーチューブ広告でも流れる。
立て看板(高さ3.7メートル、幅75センチ)は、県庁本庁舎正面玄関前に設置された。「みんなで入れよう、その一票!」とうたい、県内の野球、サッカー、バスケットボールのプロ球団マスコットキャラクターなどが30日の投票日を印象づけている。
啓発ポスター(B2判)、チラシもお披露目された。デザインは立て看板とほぼ同じで、1300枚作成のポスターは、県内の金融機関、大型商業施設、スーパーのほか公共交通機関などで貼り出され、投票日を強調している。



