なぜ僕がロシアに渡ったのか。それを説明するために、半生を振り返りたい。1975年12月21日、大阪府八尾市で生まれた。父親は寿司屋を営み、朝から翌朝まで働き詰め。母親も店を手伝い、一人で過ごす時間が多かった。祖父は戦時中、特攻兵に志願したが、出撃前に終戦を迎え生き残った。その祖父が頻繁に訪ね、軍歌を歌って聞かせた。
読書に夢中だった小学生時代
小学校に上がると、エレクトーン、スイミング、書道、相撲、リトルリーグ、絵画教室と様々な習い事をしたが、一番好きだったのは読書だ。父親は「小説なら好きなだけ買っていい」と言い、週に1冊のペースで文庫本を買い漁った。小学5年生の時には小松左京や半村良、船戸与一、落合信彦などの作品を読み、同じ小説を5回、6回と繰り返し読んだ。


