太平洋戦争で犠牲になった約10万9500人の道内戦没者を追悼する式典が28日、札幌市豊平区の道立総合体育センター(北海きたえーる)で行われた。遺族ら約500人が参列し、正午に合わせて黙とうをささげた。
遺族代表が追悼の辞
遺族を代表し、おじを亡くした中標津町の福井聖雅さん(73)が「追悼の辞」を述べた。福井さんのおじ・福信(よしのぶ)さんは、太平洋戦争末期の1945年6月7日、故郷から遠く離れた沖縄で、29歳の若さで命を落とした。
戦後生まれの聖雅さんはおじに直接会ったことはなく、祖父の家で軍服を着た福信さんの写真を見て、初めて戦争で亡くなったことを知った。式典では時折涙で言葉を詰まらせながら、祖父からもっとおじの話を詳しく聞いておけばよかったと後悔を口にし、「戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代に伝えていくことが私たちの責務」と力強く語った。
知事も決意表明
鈴木知事も式辞で「戦争の記憶を風化させず、道民が安心して心豊かに暮らしていけるよう全力で取り組む」と決意を述べた。
全国戦没者追悼式は8月15日に東京・日本武道館で行われ、道内からは20~90歳代の約50人が参列予定。



