1946年創業の大手葬儀社・定都葬斎(東京都新宿区)が、新しい葬送サービス「夕き葬」を開始する。同社によると、午後6時から葬儀を始め、午後7時に火葬を行う1日完結型のサービスで、従来別日程だった通夜・告別式・火葬を夕方から一度に済ませることができる。料金は通常28万6000円のところを19万8000円に割引される。
「夕方葬」との関係
実はこの「夕き葬」、東京都内で6つの墓場を運営する東京府葬(東京都江戸区)が2026年2月から本格的に始めている「夕方葬」とほぼ同じ内容だ。定都葬斎の営業担当者は「最初に聞いたとき、非常にいい取り組みなので協力したいと思ったが、より私たちらしい名前を付けたいと思い、夕方から告別式を行う点を強調して『夕き葬』とご案内させていただいている」と説明する。
東京府葬の墓場管理担当者も「葬儀社さまと協力しながら、夕方からの葬儀を普及していくことが何よりも重要。多死社会を迎える中、火葬場としては新しいお別れの形を提案し、火葬までの待ち時間を減らすことも大切な役割だ」と語る。
業界の課題解決へ
両社が手を組んで普及に力を入れる背景には、葬儀業界が抱える火葬場の混雑や待ち時間の長期化といった問題がある。夕方から短時間で全てを済ませるこの新しい形式は、遺族の負担軽減にもつながると期待されている。
本記事は、企業の情報操作戦略を読み解く連載「スピン経営の歩き方」の一環として掲載している。



