36年にわたり放送されてきたフジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』が、新たな展開を迎える。完全新作オリジナルエピソード全12編が、同局の動画配信サービスFODで独占配信されることになった。その第1弾として、美村里江主演の『明日から来た男』が、きょう27日23時10分から配信開始となる。
番組史上初の毎月新作配信
『世にも奇妙な物語』は、1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始。その後は特別編という形で年2回放送を続け、時代を代表する作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせながら、“奇妙な”物語の世界観を築いてきた。今回、FODでは『世にも奇妙な物語 FODの特別編』として、番組史上初となる毎月新作配信を実施。『明日から来た男』を皮切りに、以降毎月最終土曜日21時から新作エピソードを毎月1編、2027年5月末までの1年間で全12編を配信する。
美村里江が心理療法士役に
第1話『明日から来た男』で美村里江が演じるのは、臨床心理センターで働く心理療法士・朝見智華。智華の上司である精神科教授・由良義彦を佐野史郎、怪我を負って発見された謎の男・橘奎を細田善彦が演じる。ストーリーは、由良が記憶が曖昧な奎のカウンセリングを智華に依頼するところから始まる。スタッフの柏木翠(朝倉ふゆな)に案内されて現れた奎は、「自分の人生は昨日(過去)に向かって進んでいる」と主張。さらに、初対面で知るはずのない智華の恋人・木嶋芳樹(龍之介)の名前まで言い当てる。智華や由良は当初その言葉を妄想だと疑うが、奎はこれから起こる未来の出来事を警告。時間の逆行現象と運命のパラドックスが交錯する、奇妙で予測不能な物語が展開される。
落合正幸監督14年ぶりの参加
脚本・演出は、1990年の番組開始当初に演出を担当したレジェンド監督の1人である落合正幸氏が務める。落合氏が同シリーズを担当するのは14年ぶりとなる。美村里江は、「海外のタイムループ作品を観て『ちゃんと作ると面白いなぁ』と思っていたところご依頼を頂き、二つ返事で参加しました」とコメント。脚本兼任の落合監督、共演の細田善彦、ベテランスタッフとの撮影を振り返り、「皆で抽出した不穏なエキスを味わって頂けますと幸いです」と呼びかけた。また、「個人的に『世にも奇妙な物語』で佐野史郎さんと共演できたのも、望外の喜びでした」とも語っている。
落合監督が語る作品への問い
落合氏は、「創り続けていた頃の自分を叩き起こし、14年前の草案を元に、衝動的、生理的に湧き出る奇妙な世界を過去の自分と対話しながら練り込みました」と説明。「そして、できた話は時間にまつわる話。時間は、未来に向かってしか進まないのか。みんな、同じ時間の流れを共有しているのか。それは、本当なのか……」と作品に込めた問いを明かしている。
地上波でも夏の特別編放送
きょう27日21時から地上波フジテレビでは、『世にも奇妙な物語‘26夏の特別編』を放送。上川隆也主演『遺体は一体……』、趣里主演『実家じまい』、杉野遥亮主演『マザーズオークション』、永尾柚乃と松尾諭がダブル主演する『おじさんになりたい』の新作短編4本が放送される。
美村里江プロフィール
美村里江は、1984年6月15日生まれ、埼玉県深谷市出身。2003年にフジテレビ系ドラマ『ビギナー』で主演デビューし、以降、ドラマ、映画、舞台、CMなど幅広く活動。2018年3月に「ミムラ」から現在の芸名に改名。読書家としても知られ、書評やエッセイの執筆活動を行い、初の歌集『たん・たんか・たん』も刊行している。



