高市首相、胸元に「ブラウン」「千島桜」の2バッジ 北方領土問題への強い決意示す
高市首相、胸元に2つのバッジ 北方領土問題への決意

ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島に上陸した13日、高市早苗首相は怒りをこらえた表情で官邸での記者団の取材に応じた。その怒りは右胸の辺りに身に着けていた見慣れない2つのピンバッジからも伝わってきた。

「北方領土は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土です」「(プーチン氏の上陸は)日本国民の感情を傷つけるもので、断じて許容できません」と高市首相は記者から心境を問われ語った。

閣議などで北朝鮮による拉致被害者の早期救出の願いを込めた「ブルーリボンバッジ」を胸元に着けているのはよく見かけるが、この日は別に2つのバッジが胸元にあった。北方領土の返還要求運動のシンボル「ブラウンリボンバッジ」と「千島桜バッジ」だ。

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ブラウンリボンと千島桜、それぞれの意味

内閣府の公式ホームページなどによると、ブラウンバッジは北方四島(=択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)のベージュがかった「土地の色」を表すという。ブルーリボンと同じ形で、色違いだ。

一方の千島桜バッジは、北方四島に分布する千島桜をあしらったデザインだ。半分にピンクの桜が、残る半分に四島を黄緑色の下地に描いた。誰もが親しみやすい花をモチーフにすることで、北方領土返還をより啓発したいとの狙いがある。公益社団法人「北方領土復帰期成同盟」が2003年度に公募した結果、選ばれたという。「千島」という名前が直接、北方領土を想起させ、「北方領土返還運動のシンボルにふさわしい」(関係者)という理由からだ。

高市首相はこうしたいわれのあるバッジを身に着けることで、ロシア側に抗議の意思を示したといえる。

バッジの頒布元「北海道倶楽部」の見解

バッジは北海道に縁のある有志や法人会員らによる公益社団法人「北海道倶楽部」(東京)が頒布元だ。かつて5000円札の肖像画に描かれた新渡戸稲造が創設したと伝わる組織で、来年は創設100年になるという。

同倶楽部の担当者は「高市首相は『北方領土の日』(2月7日)といった関連行事に参加される際は必ず、2つのバッジを着けている。今回の取材対応からは、自身が北方領土問題の解決に向けた対応を進めるのだといった強い意思を感じた」と指摘する。

黄川田北方相も着用、購入方法も

この2つのバッジを黄川田仁志・沖縄北方担当相は日ごろから身に着けているという。自らのX(旧ツイッター)で15日、「一人でも多くの国民の皆様に、このバッジを身につけていただき、北方領土問題に関心を持ち、返還を願う思いをともにしていただければ、大変心強く思います」と投稿した。

前出の北海道倶楽部(☎03・3581・4021)を通じ、4個1セット(1000円)から啓発用に購入できる。担当者は「これからもバッジキャンペーンを続け、より北方領土問題が国民に知られてほしい。ピンバッジ以外に、襟などに挟む形にできないか対応を検討したい」と語った。

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