連載『世界の右翼』の最新記事で、内藤陽介氏が「朝日新聞ですら『右派』と言い換えているのに…国民の3割に支持されても『極右』と呼ばれ続ける政党の名前」と題して、ある政党のレッテル貼りの問題を指摘した。
「極右」というレッテルの実態
記事によれば、この政党は国内で国民の約3割の支持を得ているにもかかわらず、多くのメディアが一貫して「極右」と表現しているという。朝日新聞でさえ、近年は「右派」という表現に切り替えているが、依然として「極右」という呼称が使われるケースが多いと指摘する。
内藤氏は、この政党の政策や主張を分析し、実際には「極右」と分類することが適切かどうか疑問を呈している。同氏は「国際的に見れば、この政党の立場は中道右派から右派の範囲に収まるものであり、『極右』というラベルは誤解を招く」と述べている。
メディアとレッテル貼りの問題
記事では、メディアが特定の政党に「極右」というレッテルを貼り続ける背景についても考察している。内藤氏は「メディアが『極右』という言葉を使うことで、その政党を過激で危険な存在として印象づけようとしている」と指摘。その結果、有権者の認識が歪められ、冷静な議論が妨げられる危険性があると警告している。
実際、この政党は移民政策や安全保障などで独自の主張を掲げており、支持者の間では「常識的な保守」と受け止められている。しかし、マスメディアの報道によって「極右」というイメージが定着し、政策の実質的な議論が進んでいないという。
国際比較から見る「極右」の定義
内藤氏は、国際的な基準で見た場合、この政党の主張は欧州の極右政党と比べて穏健であると指摘。例えば、移民排斥を公然と掲げる欧州の政党とは違い、この政党は「厳格な管理」を主張するにとどまっている。また、経済政策では福祉国家の維持を掲げるなど、伝統的な右派とは一線を画す部分もある。
「極右という言葉は、本来はファシズムや人種差別を公然と主張する政党に使われるべきだ。日本では、その基準が曖昧なまま使われている」と内藤氏は批判する。
報道の公平性と今後の課題
記事は最後に、メディアが政党を形容する際に「極右」という言葉を使い続けることは、報道の公平性を損なう可能性があると警鐘を鳴らしている。特に、朝日新聞のように「右派」と言い換える動きが出ている中で、他のメディアがなぜ「極右」にこだわるのか、その理由を探る必要があるとしている。
内藤氏は「読者一人ひとりが、メディアのレッテルに惑わされず、政党の政策を自分の目で確かめることが重要だ」と締めくくっている。



