中道改革連合の小川淳也代表は21日の記者会見で、トランプ米政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長を制裁対象に指定したことへの対応など、日本政府の外交姿勢について「二枚舌」と批判した。
「原則語る外交が理想」
会見で小川氏は、高市早苗首相が米国の措置について「大変残念だ」と述べ、ロシアのプーチン大統領の択捉島訪問については「断じて許容できない」と非難したことに関する受け止めを問われた。
小川氏は「2月の米国のイラン攻撃の際もそうだったが、いまなお法的評価を避けている。(一方、)ロシアのウクライナ攻撃に対しては強い制裁を科している。こうした二枚舌、ダブルスタンダードは、ひいては日本外交の信頼を失う(ことにつながる)」と批判した。
日本政府に対しては「大事なことは、相手を見て原則を変えるのではなく、相手によらずきちんと原則を語ることができる日本外交を理想とし、これを旨とした運用・対応を求めたい」と述べた。
「現実の安全保障上の配慮や、いろいろなことに苦しんでいる、あるいは矛盾を抱えているということは十分理解している」と政府への配慮もにじませたが、「原則を語れない外交に、相手の顔色を見てそれを揺るがせにする外交に信頼は生まれない」と重ねて強調した。
ブーメランに?
小川氏の発言に対し、記者団からは「政権交代を果たした後にブーメランになる、小川外交を制約しかねないのではないか」と質問が出た。
小川氏は「言葉の烈度についての批判があるとすれば受け止めたい」と述べた。「政権交代後」に関しては、中道の支持率が低迷し、立憲民主党と公明党との合流構想が難航していることなどを踏まえ、「仮にの仮にの仮にの現状からすれば、本来はコメントすべきではないが」と前置きした。
その上で「相手の顔色を見て主張を変え、それが国際社会から『日本外交はそういう外交なのか』『日本はそういう国柄なのか』とみられることを避けようと努力しているという政権でなければ、仮にも私がやる意味はないだろう」と明言した。
さらに、「けんかや敵対は避けなければならないが、日本は国際秩序、法の支配に対する極めて大きな忠誠心を保持しているという苦労や努力が伝わってこそではないかということは、(ブーメランになるのではないかという)指摘を受けてなお変わらない」と語った。



