維新政権連合の限界露呈、定数削減見送りで高市首相に逆風、国民民主との連携模索
維新定数削減見送りで高市首相に逆風、国民民主連携模索

維新の最重要政策「定数削減」見送りで高市・維新連合に亀裂

日本維新の会が最重要政策として掲げる衆議院議員定数削減法案が、今国会での成立を見送られる見通しとなった。これにより、高市早苗首相と維新の連立政権の脆弱性が露呈し、政治情勢は新たな局面を迎えている。6月25日夜に行われた自民党と国民民主党の会合では、自民党側が国民民主党からの要請を受け入れ、定数削減法案の審議を先延ばしにすることで合意したとされる。

この会合には、自民党から麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長、高市首相に近い萩生田光一幹事長代行が出席。国民民主党からは玉木雄一郎代表、榛葉賀津也幹事長、古川元久代表代行が参加した。国民民主党は衆院定数削減法案の審議延期を求め、自民党側がこれを受け入れた形だ。

参院での過半数不足が生む国民民主党への依存

自民党と維新は衆議院で465議席中364議席を占める圧倒的多数を持つが、参議院では定数248議席に対して120議席と過半数に満たない。参議院で25議席を有する国民民主党を取り込むことで、議会運営を円滑に行うメリットがある。このため、国民民主党の連立入りが水面下で取り沙汰されている。玉木代表は連立参加を否定するが、麻生氏に近い一部からは積極的な声も聞かれる。

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次期総裁選に向けた動きが加速

自民党内では、来年予定される総裁選に向けた動きがすでに活発化している。林芳正総務相は積極的に会食を重ね、支持拡大を図る。菅義偉元首相は小泉進次郎防衛相を推すため、都内に事務所を開設。7月8日には西村明宏衆院議員が主催した故・安倍晋三元首相を「偲ぶ会」に参加し、小泉氏の支援拡大を狙う。

7月9日に都内で開かれた鈴木宗男参院議員のパーティーには、林総務相、小泉防衛相に加え、茂木敏充外相と小林鷹之政調会長も出席し、それぞれあいさつを行った。鈴木氏は「昨年の総裁選に出馬した候補が4人も来てくれた」と喜びを語った。特に茂木外相と小林政調会長はライバル視し合っており、ある関係者は「茂木氏が行くところは必ず小林氏も来るようだ。例えば、6月24日開かれた永岡桂子元文部科学相の議員在職20周年記念パーティーでは、麻生派の永岡氏のもとに茂木氏も小林氏も駆けつけた」と証言する。

皇室典範改正法案は成立確実、定数削減は臨時国会へ

今国会も会期末まであと1週間を残すのみとなった。最優先された皇室典範改正法案は10日に衆院議院運営委員会で審議入りし、今国会内での成立が確実視される。一方、衆院定数削減法案については、高市首相が木原稔官房長官を介して維新側に次期臨時国会での成立を期すことで折り合うなど、苦慮する姿が見える。今年の夏は、政治的に一段と暑い。

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