東京で保育園激戦再燃、無償化で親急増し2027年には10年前の保活に逆戻りか
東京で保育園激戦再燃、無償化で親急増し2027年には10年前の保活に

東京都の保育料無償化をきっかけに、働く親が急増し、保育園の入園競争が再び激化している。待機児童数が「保育園落ちた日本死ね」という言葉が生まれた2016年ごろの状況に逆戻りする可能性があり、2027年には10年前の保活(保育園探し)に逆戻りするとの懸念が専門家から出ている。

無償化で働く親が急増、待機児童問題再燃

東京都は2023年度から認可保育園などの保育料を無償化した。これにより、これまで経済的理由で保育園を利用しなかった家庭や、パートタイムで働いていた家庭がフルタイム勤務に切り替える動きが加速。保育需要が急増し、定員不足が深刻化している。

保育業界の専門家で「保育園を考える親の会」アドバイザーの普光院亜紀氏は、「無償化によって潜在的な保育需要が顕在化し、待機児童が再び増加するのは避けられない。特に2027年ごろには、2016年のような激しい保活競争が戻ってくる可能性が高い」と警鐘を鳴らす。

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認可保育園の入園難易度を調べる方法

普光院氏によると、認可保育園などの入園では、定員を超える希望があった場合、自治体が利用調整(入園選考)を行い、保護者の就労状況などに基づいて点数(指数)を付けて優先順位を決める。保護者は自治体の入園案内で基本指数や調整指数を確認し、自身の家庭の点数を把握することが重要だ。

例えば、基本指数では両親がフルタイムの場合が最も点数が高く、一方がパートタイムの場合は低くなる。今年4月の入園でパートタイム家庭も入園できている園は比較的入りやすいと判断できる。また、5月の欠員募集で空きがあった園は、4月入園で希望者が定員に満たなかったか、辞退者が出たことを意味し、全入(全員入園)の可能性が高い。

求職中(就職活動中)の入園申請は多くの自治体で最も低い点数となるが、それでも入園できているケースもある。

厳しい保活に備える選択肢

入園が厳しいと予測される場合、普光院氏は「希望する園の範囲を広げたり、認可外保育施設(企業主導型保育施設や認証保育所など)も早めに検討することを勧める」と話す。認可外保育施設は質にばらつきがあるため、落選後に慌てて探すのではなく、事前に見学しておく必要がある。

なお、認可保育園等に入れず認可外保育施設で一定期間待機した場合、通常は加点が付き、認可保育園等に入りやすくなる仕組みがある。

1歳児クラスは年度途中の入園が難しい

特に1歳児クラスは年度途中での入園が難しい園が多い。年度初めの4月入園が最もチャンスが大きく、途中入園の枠は限られる。そのため、保活は早めに始め、複数の園を比較検討することが重要だ。

東京都は待機児童解消に向けて保育所の整備を進めているが、需要の伸びに追いついていないのが現状。無償化の恩恵を受ける家庭が増える一方で、保活の激化が親たちに新たな負担を強いている。

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